お湯の記録と評価     和歌山県

                   湯の峰温泉  旅館 あづまや    

泉  質  含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
施  設  男女別 内湯・露天風呂・蒸し湯・家族風呂2ヶ所
T E L  0735−42−0012
営業時間  13:00〜15:00
日帰料金  720円
評  価  ☆☆☆☆☆
2018年 6月17日
旅館 あづまやの所在は、和歌山県田辺市本宮町湯の峰122番地 

湯の峰温泉の名前の由来。公衆浴場のすぐ隣にある「東光寺」の本尊は薬師如来。その薬師如来像の胸のあたりから湯が湧いたと言われており、「湯胸薬師(ゆのむねやくし)」と呼ばれていました。
そのことからいつしか「湯の胸」が「湯の峰」へと変わったそうです。 

熊野詣の湯垢離場(ゆごりば)として、平安時代から多くの人々が湯の峰を訪れ、室町時代には小栗判官が照手姫に助けられて湯の峰の湯(つぼ湯)に浸かり蘇生したという「小栗判官物語」が作られています。 

湯の峰温泉は1957年(昭和32年)、熊野本宮温泉郷の一部として川湯温泉、渡瀬温泉とともに国民保養温泉地に指定されています。 
1974年(昭和49年)、あづまやを訪れたアンドレ・マルロー夫妻はこれぞ「日本の宿」と絶賛したそうです。 
アンドレ・マルローとはフランスの作家、政治家。ド・ゴール政権で長く文化相を務めた。 

あづまやの浴室の湯船は槙で造られ、洗い場は檜、壁は杉と特徴を生かして使い分けられている合掌造り。
小さな木戸の向こうは、温泉の熱を利用した蒸し風呂となっています。 
内湯の湯船は2つあり、小さい方には白濁した「さまし湯」、大きい方が「槙風呂」です。  

お湯は自然湧出、自家源泉の環湯(たまきゆ)。硫黄の匂いがし、大きい湯船はやや熱め、「さまし湯」の方は温め。
小さいながら男女別の露天風呂もあります。余談ですが、あづまや荘の宿泊者もこちらでの入浴ができます。
ちなみに、旅館 あづまやとあづまや荘とでは温泉は別々の源泉だそうです。
この日は女性用だった小浴場とさまし湯
通路を隔ててある露天風呂
この日は男性用だった大浴場
加水なし、源泉100%のさまし湯
脱衣所横にある露天風呂
 
家族風呂その1 家族風呂その2  「あづまや」の姉妹店の「あづまや荘」

あづまやの前に湧く湯筒 湯の谷川に湧くつぼ湯 あづまやの前にある公衆浴場 公衆浴場の横にある東光寺

2009年1月10日撮影・小浴場
2009年1月10日撮影・小浴場
2009年1月10日撮影・小浴場の露天風呂
2009年1月10日撮影

2008年11月22日 夕方
2008年11月22日 夕方