お湯の記録と評価 和歌山県
湯の峰温泉 温泉民宿 小栗屋
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小栗屋の所在は和歌山県田辺市本宮町湯峰161 開湯1800年の歴史があるといわれている湯の峰温泉。昭和32年には関西で初めて「国民保養温泉」に指定されています。 旅館4軒、民宿10軒の小さな温泉ですが、湯の谷川からは硫黄の香り漂う風情のある温泉地です。 湯の峰温泉は、室町時代に生まれた熊野権現の導きにより湯の峰に辿り着いた小栗判官が、49日の湯治を行って蘇生したという伝説が生まれたほど霊験あらたかな温泉として知られています。 小栗屋は部屋数5部屋の民宿ですが、自然湧出する90℃の自家源泉を所有しています。 2つある内湯「小栗の湯」、「照手の湯」の湯船に少しずつお湯を注ぐことで、温度調整している完全な掛け流しです。 浴室は男女別になっているのではなく、空いていれば、内側から鍵を掛けて利用する貸切り制。24時間利用できます。 お湯は焦げ硫黄臭がしっかりと香り、湯船には白い湯の華が舞っていてカランからも温泉が出てきます。 *小栗屋の宿名の由来 小栗判官蘇生の地で親子2代にわたり、小栗の研究をされている人が民宿小栗屋のご主人の安井さん。 安井さんは元中学校校長。退職後、先代が始めた民宿を継ぎ、全国にある小栗ゆかりの地を訪れながら伝承を調べています。 宿の名前は先代が付けられたそうですが、その先代の小栗の研究が40年、その研究も引き継がれており、伝説を中心とした芸能文化の発信イベント「小栗サミット」の開催に携わるなど、文化の継承にも取り組んでおられ、伝説ゆかりの各所を紹介するガイドブック「小栗判官物語」を自費出版されています。 *宿名が変更され、 ジエイホッパーズ熊野湯峰ゲストハウスになりました。 |
小栗の湯 |
照手の湯 |
源泉温度が高いため、一旦湯溜めに入れ外気に触れさせ温度を下げてから湯船に注がれる |
廊下には小栗判官の資料写真が貼られています |
玄関前にある足湯に仲良く足をつけられていた若いご夫婦 |