公衆浴場の所在は和歌山県田辺市本宮町湯峰110
湯の峰温泉の名前の由来は、公衆浴場のすぐ隣に「東光寺」というお寺があり本尊は薬師如来。
その薬師如来の胸のあたりから湯が湧き出ていたため、「湯胸薬師(ゆのむねやくし)」と呼ばれ、「湯の峰」の地名はこの「湯の胸」に由来するそうです。
熊野詣での湯垢離場として古くから利用されており、小栗判官が照手姫に助けられて病気回復した話は有名です。
昭和32年には関西初の国民保養温泉に指定されました。
全体的に小じんまりとした温泉地ですが、公衆浴場、つぼ湯の他、数軒の宿では日帰り入浴も受け入れており、休日になると遠方からの人で賑わいをみせています。
駐車場は温泉の入口に広い駐車場があり、無料で利用できます。
ここ湯の峰温泉は温泉以外の観光施設はなく、都会の喧騒とはまったく無縁な存在が今時嬉しく、私は関西で最も好きな温泉のひとつです。
公衆浴場内にある「薬湯(くすりゆ)」は88℃という高温の源泉を加水せず、時間をかけて適温にまで自然にさましているお湯。ほのかに硫黄の香りがします。薬湯では石鹸、シャンプーの使用は禁止されています。
一方、一般湯では加水して温度調整をしています。石鹸、シャンプーの備えはありませんが、各自持ち込んだ物の使用はできます。
世界遺産登録後、料金が変わりました。
薬湯が300円から380円。一般湯が200円から250円。つぼ湯が260円から750円。(公衆浴場の一般湯か薬湯に入れます)
公衆浴場やつぼ湯は朝6時から入浴できます。土曜日、日曜日は宿泊客だけでなく、日帰り客の人が朝5時ごろから、特につぼ湯の入浴を求めて受付前で並んでいることも珍しくないようです。
湯筒ではタマゴ、サツマイモ、ジャガイモ、トウモロコシなどが無料で茹でることができ、私たちもよくタマゴ、トウモロコシを茹で、湯上がり後に食べています。
日曜日の朝には自称、日本一小さな朝市が開かれますが、本当に小さな朝市です。 |