若草山 山焼き  奈良県奈良市           

若草山 山焼き   2014年1月25日撮影
若草山 山焼きの起こり
若草山三重目の頂上には、鴬塚古墳という前方後円の巨大なお墓があります。
その昔、このお墓から幽霊が出て人々を恐がらせるけれど、山を焼くと幽霊が出なくなるらしい、また、翌年1月頃までに山を焼かないとなにか望ましくないことが起こるらしい、などの迷信が長く続き、この山を通る人が勝手に火をつけるようになったと言われています。
これにより東大寺境内に火が迫る事件が再三起こり、1738年12月に、奈良奉行所は若草山に放火禁止の立て札を立てました。しかし、その後も誰ともわからない放火は続き、近隣の寺や神社へ火が燃え広がるなど危険が絶えなかった為、江戸時代末期頃には若草山に隣接する東大寺・興福寺と奈良奉行所が立ち会って山を焼くようになりました。
このように山焼きの起こりは、山上古墳の鴬塚に葬る霊魂を鎮めるための祭礼というべきものであり、供養のためでもあったといえます。
現在の若草山の山焼きスケジュール
   17:05 聖火行列出発
17:15 松明点火
    18:15 大花火打ち上げ
    18:30 山焼き一斉点火
平城宮跡 朱雀門 平城宮跡 第一次大極殿院 平城宮跡から見た若草山の花火
18:15分から始まった大花火
18:15分から始まった大花火
18:15分から始まった大花火打ち上げ
18:30分から始まった山焼き
18:30分から始まった山焼き
朱雀門の彼方後方に見えた山焼き 大極殿 朱雀門