お湯の記録と評価 島根県
千原温泉 千原湯谷湯治場
|
---|
千原湯谷湯治場の所在は島根県邑智郡美郷町千原1070 明治のはじめに開湯し、古くから火傷、切り傷、皮膚病に特効ありと知られている温泉です。 戦後すぐには、広島で被爆された方の療養にも利用されたそうです。 もともと経営者が療養者を大切にするということで、宣伝媒体には載らなかった湯治場です。 先代の女将さんの時は、ただの入浴目的で行くと追い返されることもあったそうですが、代替わりした今はそのようなことはないようです。 源泉湧き出し口に男女別に造られた1坪ほどの木造りの風呂は、脱衣所から階段を数段降りたところにあり、天井が高く梁がむき出しです。 底板の間から湧き出る泉温34.5℃の足元湧出温泉です。炭酸ガスの泡がポコッポコッと足元から体をくすぐりながら立ち上ります。 泉温が低いので秋から春(10月から5月)まで、五右衛門風呂の上がり湯が用意されています。 この上がり湯はあくまで上がる際に温まるためのもので、上がり湯に入ったあとに源泉に入ることは禁止されています。 足元源泉湧出による新鮮さ、濃厚成分による効能、長く入れるぬるめの温度。療養には欠かせないこれらの要素が千原温泉の魅力なのでしょう。 |
女性浴室と湯船 |
男性浴室から見た上がり湯 | 男女浴室から見える時計 | 上がり湯の五右衛門風呂 |
男性浴室と湯船 |