戸倉上山田温泉・旅館菊水で宿泊。翌日に姨捨の棚田を見学し、以前から気になっていた「たまりや旅館」に日帰り入浴の可否の電話を入れました。
「日帰り入浴は何時からですか？」との問いに応対してくれた人はかなり高齢な女性、そして上品な口調でこう答えてくれました。
「宿としての営業は３年ほど前に止めましたが、お湯はいつでも入れる状態ですのでいらしてください」
廃業されているのに伺っていいものか、少し躊躇しましたが厚かましくも行くことにしました。
「料金はいくらですか？」との問いに「料金は頂きませんので、ゆっくり浸かって行ってください」とのこと。
料金は頂きませんと言われますが、そんな訳にはいきませんのでと、家内は１０００円を無理矢理にお渡ししました。
たまりや旅館は田沢温泉の雰囲気に溶け込んで歴史を感じる建物。廃業して３年ほど経っていますが、中庭は綺麗に手入れされていました。
湯舎のなかは大浴場と中浴場になっていました。浴室や湯船はレトロな雰囲気ですが、湯船、洗い場も入念に掃除されており清潔でした。
大浴場の湯はライオンの口から注がれており、新鮮で３８℃ほど。一方の中浴場の湯船は底からお湯が出ていました。
広い浴場で思う存分にのんびりと長湯させて頂きました。もう営業されていないのに入浴できたことに感謝です！！ |
