積善館の所在は群馬県吾妻郡中之条町四万甲4236
草津、伊香保温泉と並び上州三名湯のひとつと謳われる四万温泉。
四万温泉は古くから湯治場としての歴史を持ち、昭和29年には国民保養地第一号に指定された温泉です。四万川を挟み40軒あまりの旅館が立ち並んでいます。
積善館は元禄4年に建てられた県重要文化財の本館玄関部分を初め、それぞれの時代を象徴する積善館本館、積善館山荘、佳松亭積善からできています。
積善館は元禄時代から改築を重ねていますが、日本最古の湯宿建築として登録文化財に指定されている「本館」、昭和11年に和風の粋と技巧を凝らした桃山様式の「山荘」、昭和61年に建てられた「佳松亭」の3つがエレベーターやトンネルで繋がっています。
慶雲橋のたもとの建物の1階部分が元禄の湯。浴場は男女別になっています。ドアを開けると浴室が目に飛び込んできます。
積善館の源泉は自然湧出で敷地内、本館の赤い橋の下を流れる新湯川の川底にあり、源泉温度は78℃、湧出量は毎分900リットルを超えています。
源泉温度が高いため、熱交換で冷却し源泉100%の掛け流しされています。
毎日欠かさずお湯を抜き湯船全体の清掃を行っていますが、元禄の湯の湯船は約40分で湯船からお湯は溢れます。
この豊富な湯量のおかげで近隣の旅館や民宿など合わせて10軒、共同浴場1軒に分湯しています。
今回で3度目の宿泊ですが、宿泊した山荘は本館の裏山に建てられており、チェックインは本館のフロントでなく佳松亭のフロントで行います。本館から山荘(3,4階)へはトンネルとエレベーターを、山荘から佳松亭(5、6、7、8階)へはエレベーターを使います。宿泊が本館、山荘、佳松亭であってもすべてのお風呂の利用ができます。(日帰り入浴は、元禄の湯と岩風呂のみ)
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