お湯の記録と評価     岡山県

                   奥津温泉  奥津荘    

泉  質  アルカリ性単純泉
施  設  男女別 内湯のみ
電話番号  0868ー52ー0021
営業時間  10:00〜14:00 不定休
日帰料金  500円
評  価  ☆☆☆☆☆
2007年 1月 8日
奥津荘の所在は岡山県苫田郡鏡野町奥津48

約400年前、津山藩の森忠政公が森家専用として湯番を置き、一般の入浴を禁じ「鍵」を掛け独占したことで村人から「鍵湯」と呼ばれるようになったそうです。 
湯船の底の岩の間からお湯が小さな泡と共にポコポコと湧き上がってくる足元湧出です。日本国内でわずか0.001%と言われる足元からコンコンと湧き出る温泉。 
毎分247リットルも自噴する豊富な湯量は、一切の加水・加温や循環もない完全な掛け流し、ピュアな温泉です。 

ある大手化粧品メーカーが、全国の美人の湯を調べたなかで、とにかくここが良いということで、奥津の温泉水で化粧品を作ったそうです。 
奥津の湯は、アルカリ性の高い泉質で肌をツルツルにするだけでなく、美肌作用も高いとのことです。 
こんな小さな温泉地の宿泊施設は10軒あまり。そのうちの6軒が自家源泉を持っているそうで、湯触りや泉質にわずかな違いがあるそうです。 

奥津荘での宿泊の場合、鍵湯、立湯は時間交替制ですが、立ち寄り湯の時間帯は鍵湯が男性。立湯が女性用となっていました。
鍵湯は足元湧出と呼ばれる泉源の上に湯船があり、毎分247Lの湯が湧き出る
吉井川の川底をそのまま活かした湯船
吉井川の岩のくぼみを活かし、立ったまま浸かる「立湯」の深さは深いところで120cmほど
棟方志功が残したいくつかの作品を展示
登録有形文化財の宿