お湯の記録と評価     長野県

                  野沢温泉  常盤屋旅館    

泉  質  単純硫黄泉
施  設  内湯のみ (光明皇后様の千人風呂・子宝薬師の湯)
T E L  0269−85−3128
宿泊料金  1泊2食  13,500円
日帰料金  日帰り入浴 不可
評  価  ☆☆☆☆☆
2014年 4月27日
常盤屋旅館の所在は、長野県下高井郡野沢温泉村豊郷大湯9347 

常盤屋旅館の歴史は古く、創業は寛永年間、1624〜1644年と言われています。
寛永16年、松平遠江守忠親が飯山城主になったときに、野沢温泉に奉行を置き、浴場を改善し屋敷を作り、城主や家来が入浴するようになり以後、霊泉として評判が高まり温泉町として発展していきました。 
江戸時代には、庶民の家は2階建てまでと決められていましたが、温泉町の発展を望んだ城主は3階建てを許し、茅葺き3階建ての温泉宿が造られました。
しかし野沢温泉街でも歴史あり、もっとも古い由緒ある老舗旅館のひとつに数えられる常盤屋も数年前に経営者が変わり、野沢温泉村の人々の力により、見事に再建され今日に至っています。 

温泉街の中心、大湯通りに立地する常盤屋は敷地内から湧出する自家源泉を加水することのない源泉掛け流し。

こちらの宿の売りは「千人風呂」と「薬師の湯」
千人風呂と言っても千人が一度に入れる大浴場という意味ではなく、光明皇后が風呂によって1000人に治療を施したことに因んで千人風呂と名付けられたもの。 
「千人風呂」の浴室には、20人ほどが浸かれるサイズ、8人ほどが浸かれるサイズ、6人ほどが浸かれるサイズの岩風呂と湯船が3つあり、岩風呂の湯はほぼ透明でした。 

「薬師の湯」には10人ほどが浸かれるひょうたん型の湯船と、4人ほどが浸かれる白濁した浅い湯船がありますが、こちらは本来、打たせ湯のようですが、この日は打たせ湯にはなっていませんでした。
千人風呂と薬師の湯は男女交替制。 

館内には飲泉所もあり、ペットボトルに入れて持ち帰ることもでき、かなり源泉にこだわっているように感じました。
熱湯43℃程 ぬる湯38℃程 寝湯40〜42℃程
 
光明皇后様の千人風呂 
子宝薬師の湯
 
薬師の湯の奥にある打たせ湯スペース  湯は無色透明
玄関前にある足湯 大湯はすぐ隣にあります
4月25日、早朝の大湯、男性浴室 4月24日、夜9時ごろの大湯