お湯の記録と評価 大分県
長湯温泉 ガニ湯
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長湯温泉の所在は大分県竹田市直入町長湯 くじゅう連山の東の裾野にたたずむ温泉地。1978年(昭和53年)3月31日に国民保養温泉地に指定されました。 2006年(平成18年)5月20日に九州初の源泉掛け流し宣言を行いました。 これまでに源泉掛け流し宣言を行った温泉地は、奈良県の十津川温泉、北海道の川湯温泉、新潟県の関温泉の3ヶ所で、長湯温泉は全国で4番目の温泉地です。 2007年(平成19年)5月10日、「日本一の炭酸泉」と謳っていることに対し、「根拠が不明確である」として大分県より行政指導が行われ、謳うのを取りやめることになりましたが、地元の人々らの努力により2008年に「日本一の炭酸泉」の称号は復活されました。 ガニ湯は芹川の河原にある混浴露天風呂。周囲からは丸見えの環境にあります。男性でも昼間に入浴するのには少し勇気を必要とします。ですので今回は家内は入浴せず、私1人で入浴しました。お湯の温度は36℃ほど?夏期以外の入浴は少し寒いかも知れません。 「ガニ湯伝説」 昔、長湯温泉に流れる川に一匹のガニ(蟹)がいた。ある日、ガニは色白の美しい村の娘に一目ぼれをしてしまった。そして人間になって娘を嫁にしたいと思うようになった。 たまたま、そんなガニの切ない思いを知った、川のほとりにある寺の僧が「寺の鐘を百聞けば人に生まれ変わる」と言い聞かせた。 そこで娘が湯浴みに来た時に僧が鐘をつき、ガニは川の中からこれを聞いていた。 僧が鐘をつきながら、ふと娘に目をやると、娘のあまりの美しさにこれまた一目ぼれ。 鐘を九十九までついて「娘はオレがもらう」と言って娘に近づいたとたん、空がかきくもって大雨となり僧もガニも落雷にやられてしまった。 しばらくして川の水が引いたところ、川の中にガニの形をした大岩が現れ、無数の泡をともなった湯が湧きだした。 |
ゴボゴボと間欠泉の様に吹き出す | 河原にあるガニ湯 注がれる湯の温度は35℃ほど |
ガニ湯伝説 |
周囲から丸見えのガニ湯 | 橋の下にある脱衣所? 小さな棚があるだけ | この建物の横に河原に降りる階段があります |