お湯の記録と評価 新潟県
松之山温泉 凌雲閣
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凌雲閣の所在は新潟県十日町市松之山天水越81 本館の木造三階建ての建物は昭和13年の建築。 当時、群馬県渋川から宮大工を呼び寄せ、1人1室ずつ担当させ、14室の部屋をそれぞれが腕を競い、創意工夫と遊び心があふれる部屋となっています。 この建物は昭和初期における豪雪地帯の建築技術が残されており、国の登録有形文化財として登録されています。 開湯約700年の松之山温泉は越後三名湯に数えられ、薬効(ホウ酸含有量、日本一)の高さから、兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並び日本三大薬湯とされています。 松之山温泉は近辺に火山の無い山間地にあるにも関わらず、塩分濃度、泉温が共に高い温泉ですべて自噴しています。 その理由は推定1200万年前、地殻変動により海水が地中に閉じ込められ、マグマに温められ一気に噴出しているためと考えられています。このような温泉を「ジオプレッシャー型化石海水の温泉」と呼びますが、日本では珍しいタイプの温泉です。 凌雲閣の自家源泉「鏡の湯」(源泉温度84℃)は大浴場に注がれています。こちらは掛け流しではなく、かけ流し循環併用されており、夜7時で男女入れ替え。 家族風呂は「鷹の湯3号源泉」(源泉温度86℃)が注がれており、源泉掛け流しされています。空いておれば無料で利用でき、大浴場、家族風呂とも24時間利用できます。 浴室に入ると強烈な薬臭(石油のようなタール臭)、家内に言わせるとクレゾール臭(我々が小学校時代に、教室の前に備えられていた消毒液)松之山温泉独特の匂いです。 翌朝には星峠の棚田、そして樹齢90年ほどのブナ林「美人林(びじんばやし)を訪れました。 |
夜7時まで女性の浴場となる大浴場 |
夜7時まで女性の浴場となる大浴場 |
夜7時まで男性の浴場となる浴場 |
無料で利用できる家族風呂は「鷹の湯3号源泉」が掛け流しされている |
廊下もピカピカ | 宿泊した部屋は301号室、「管領の間」 |
二間続きの部屋、広縁にはソファー、傘を張ったような天井や可愛らしい飾り窓・・・皇族の高松宮が宿泊した部屋とのこと |
翌朝チェックアウト時に撮影 |
夕方5時すぎ撮影・凌雲閣は日本秘湯を守る会会員 | 翌朝撮影した星峠の棚田 | |