お湯の記録と評価 長野県
上諏訪温泉 片倉館
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片倉館の所在は長野県諏訪市湖岸通り4丁目1−9 明治6年(1873年)に岡谷で製糸業を興した片倉組のなかで、後にシルクエンペラーと称された二代目片倉兼太郎は、大正末期にヨーロッパ、北米などへの視察旅行で地域住民への福祉施設が充実していることに感銘を受けました。 地元の諏訪地方にもそのような施設を作りたいと考え、片倉同族の有志より基金80万円(現在の数十億円)を集め、温泉大浴場やサウナなどを備えた文化施設を建設しました。 昭和3年(1928年)10月に片倉館が諏訪湖畔に完成、ほぼそのままの姿で現在に至っています。 片倉館はレトロな洋館。一見したところ博物館か美術館のようです。レトロ感あふれる煉瓦造りの洋館は、諏訪市の有形文化財指定を受けている建物です。2011年(平成23年)6月20日に会館、浴場、廊下の3棟が国の重要文化財に指定されました。 大浴場の千人風呂が有名。幅4m、長さ7.5m、深さ1.1mあり立ったままでの入浴となり、縁には段が一段あり、そこで腰掛けると、ちょうど胸ぐらいの深さ。湯船の底には黒い那智黒石が敷き詰められてあり、歩くと足の裏を適度に刺激して気持ちよいです。 無色透明のお湯が適温で大量に注がれていますが、お湯自体に特徴は感じませんでした。 残念ながら、浴槽内で循環、加水、塩素消毒されていますが、浴室内で塩素臭は感じませんでした。 ジャグジー浴室もありました。38〜39℃のやや低温のお湯で閉め切ったサウナのような部屋で入浴します。 所々に西洋風の彫刻やステンドグラスがあり、目でも楽しめます。また、2階には100名以上が座れる休憩所、食事処があります。 |
男性浴室と湯船 |
男性洗い場 | 男性浴室と湯船 | ジャグジー | ジャグジー部屋 |
女性浴室と湯船 |
2階にある無料の休憩所 |