お湯の記録と評価     福島県

                    飯坂温泉   ほりえや旅館              

泉  質  アルカリ性単純温泉
施  設  男女別  内湯のみ
T E L  024−542−2702
宿泊料金  1泊2食  8,650円 
日帰料金  300円  (営業時間は未確認)
評  価  ☆☆☆☆☆
2010年 7月19日

ほりえや旅館の所在は福島県福島市飯坂町湯沢21

ほりえや旅館の前には飯坂温泉発祥の碑があり、その隣には飯坂温泉のシンボルの共同浴場の鯖湖湯があります。
伝統ある飯坂温泉を堪能するなら、ここしかないという立地です。

ほりえや旅館は明治15年に建てられた創業120年という木造3階建ての宿です。、隣接する鯖湖湯と同じ源泉を掛け流ししています。
部屋と廊下の仕切りは障子だけで、鍵も掛からないという昔の旅籠のような宿ですが、それも湯宿の風情。部屋数は7室、部屋にトイレはなく共同です。

旅行会社で添乗員をしていた若女将と、東京出身の入り婿の若旦那のふたりで仲良く頑張っている、「飯坂温泉の歴史を守る」家族経営の宿です。若女将も美人ですが、幼稚園?ぐらいのおしゃまな娘、チビちゃんの応対がこれまた可愛い!!

浴室は2つ。男女別に分かれているのではなく、フロントで札を借りれば貸し切り湯としても利用できます。
お湯の温度は45℃ちかくあり、適温になるまで加水する必要があります。

食事は部屋だし、質、量、味ともに我々夫婦は大満足でした。
印象に残っているのは、夕食を部屋に運んできた若旦那が思わず発した「部屋は涼しくてよいですね〜」の一言。
確かにこの日は梅雨明けの猛暑日でした。なんでも厨房は冷房が効かないとのこと。この言葉から若旦那の素直な人柄が偲ばれると共に若女将と二人で飯坂温泉、ほりえや旅館を守り続ける苦労の一端を垣間見た気がしました。

飯坂温泉は歓楽街もある温泉地だと訪れて初めて知ったのですが、廃業している宿の多さに驚きました。
そんな中で、ほりえや旅館は料金もリーズナブル。次回、福島方面に湯めぐりするときには再び宿泊したい宿となりました。