松の湯の所在は熊本県八代市日奈久中西町３８０ー１
日奈久温泉は八代市街地から１０ｋｍほど国道３号線を南下（私達は南九州自動車道を利用）、八代海と天草諸島を望む海辺にある温泉地です。
約６００年ほど前の室町時代に海の干潟で発見され、江戸時代には細川藩の藩営温泉が設けられていたそうです。また、昭和の初めには詩人の種田山頭火が訪れ、その日記で日奈久温泉を絶賛しています。
日奈久温泉には４ヶ所の共同浴場がありますが、松の湯は唯一、民間経営の共同浴場です。
松の湯は昭和７年に松本さんの祖父が、明治元年に建てられたという佐敷警察署日奈久分署の建物を購入し、浴場を作って営業を開始したのが始まり。昭和４０年に一度改修したが、建物が老朽化したため、平成２３年に改修、２月２３日（水）より営業を再開しました。
脱衣所と浴場は一体型。浴場は３段ほど低くなっています。
２つに仕切られた湯船は湯口側は少し熱く、隣の湯船は温めになっています。熱湯とぬる湯に分けられた湯船から透明な塩化物泉がオーバーフロー。１００％源泉掛け流しの湯は湯口付近では硫黄臭の香りがあり、塩化物泉とは思えません。
ちなみに、浴室内にはカランもシャワーもありません。昔ながらの共同浴場の造りになっています。 |
