御前湯の所在は島根県江津市有福温泉町７１０
細い石段の坂道が続く風情が、群馬県の伊香保温泉と似ていることから「山陰の伊香保」と呼ばれる有福温泉。
福のある里が地名の由来だそうです。そんな有福温泉を代表する外湯の御前湯は、狭い路地の階段を上がったさきにあり、レンガ造りでレトロモダンな外観は大正浪漫を感じさせてくれます。
お風呂というより、ひと昔前に建てられた公会堂のような建物は、昭和３年に洋風建築に改築されたもので、２階の休憩所には昔の栄えた湯治場時代の写真が展示されていました。
有福温泉は三方を低い山に囲まれ、細い傾斜地に１０軒ほどの宿や民家がひしめき合うように立ち並ぶ鄙びた温泉地です。
有福温泉の１３ヶ所の源泉はすべて自然湧出しており、御前湯の泉源は建物のすぐ裏にあります。
泉温は毎日少し変化するそうですが、平均４４℃と高く、時にはほんのり白濁することもある透明感のあるお湯です。
浴室の中央に八角形の湯船があり、その真ん中に丸い噴水のようなオブジェからやや熱めのお湯が注がれ、そのまま湯船から溢れだす掛け流し。
浴室もレトロな感じですが、明るく清潔に保たれており、無色透明、無味無臭のお湯は肌がスベスベになります。
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男性浴室と湯船
