湯元 不忘閣の所在は、宮城県柴田郡川崎町青根温泉1の1
湯元 不忘閣は21代続く歴史ある温泉宿。
先祖が、伊達政宗から湯守を任ぜられたのが始まり、代々藩主の保養所守り役と関守りを兼ねていたとか。
宿の名前「不忘閣」は滞在した政宗が「この地を忘れまじ」から由来しています。 かつては藩主の宿泊所であった青根御殿、本館(金泉堂)、土蔵など計7棟が登録有形文化財に指定されています。
宿は本館、西別館、新館、不忘庵から成り、私達は不忘庵の部屋名「ち」に宿泊しました。
今回、こちらの宿を選んだ最大の理由は、「大湯」(政宗の湯)と蔵湯(30分貸し切り)に浸かること。
大湯は2006年まで共同浴場として一般開放されていましたが、老朽化により閉鎖。
再開を願う声が多く、2年間かけて復旧工事を行い、450年以上前の姿を再現し、男湯と女湯に分かれていた仕切りを取り除き、現在は男女入れ替え制の不忘閣の大浴場となった浴室です。
蔵湯は30分貸し切のお風呂。蔵一棟丸ごとが浴室となっているなんとも贅沢なもの。
入口の重厚な扉を開けると淡いライトに照らされて浮かびあがる檜風呂。天井の見事な梁。余計なものは置かず脱衣籠があるのみ。
館内には貸し切風呂がもうひとつ。半露天風呂の「亥之輔の湯」こちらは利用時間に制限はありません。
茶室の躙り口のように背の低い入口から入ります。(私は頭をぶつけました) 浸かるのは1人が限界の小さな湯船。
その他、御殿湯(大、小)や新湯など計6か所の湯に浸かり大満足の青根温泉・不忘閣でした。
また、不忘閣は多くの文人に愛された宿であり山本周五郎の小説「樅ノ木は残った」のモデルになったと言われるモミの木も青根御殿から眺めることができます。
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